プーリア料理の枠を超えて。料理の本質に迫る駒込セルヴァジーナ
駒込駅から30秒。こんな街中で“野禽”と名付けるなんて、どれだけ店主は変わり者なんだろうと想像する。駅に降り立ち、裏道をちょっと入ると、急に表通りの車の音も聞こえなくなる。そして目の前の扉には、Caseificioの文字。店名も書いてあるのだが、まず… 続きを読む
		駒込駅から30秒。こんな街中で“野禽”と名付けるなんて、どれだけ店主は変わり者なんだろうと想像する。駅に降り立ち、裏道をちょっと入ると、急に表通りの車の音も聞こえなくなる。そして目の前の扉には、Caseificioの文字。店名も書いてあるのだが、まず… 続きを読む
		毎年10月終わり頃に開催されていたガンベロ・ロッソ「ヴィーニ・ディタリア」のトレ・ビッキエーリ試飲会。昨年はパンデミックで中止となり、この春、ようやく着席式のワインセミナーとして実現した。現地から生産者が来ることは叶わないが、ビデオによる紹介と当ワイ… 続きを読む
		
日本の優れた小規模な酒蔵と提携し、独自の目線で選んだ日本酒を輸入販売するフィレンツェ・サケFirenze Sake。日本酒についてのイタリア人の知識はまだまだ浅く、オーナーで唎酒師のジョヴァンニ・バルディーニは、マスターコースやビギナー向けのセミナー、… 続きを読む 
		北から南までごく一部を除いてイタリア全土で作られているオリーブオイル。イタリア人の食卓になくてはならない食材だが、オリーブオイルそのものについての正しい知識を持っているイタリア人はほとんどいないとも言われている。あまりにも身近すぎて深く考えないのかも… 続きを読む
		世界の料理が国境を越えてやってくる。もはやこの流れは止められない。食では頑なにコンサバティブを貫いてきたイタリアにも随分と異国料理が入ってきている。しかし、フィレンツェ料理やトスカーナ料理以外のものを食べた時に必ず「まぁまぁ美味しい、けれど」と感想に… 続きを読む
		粉と水を混ぜ合わて仕込む発酵種、リエヴィト・マードレ(リエヴィト・ナトゥラーレ)。さまざまな菌が糖を分解して炭酸ガスやアルコールを発生させながら糖がある限り生き続ける。リエヴィト・マードレについてはまだ不可解なことが多いが、わかっていることも少しある… 続きを読む
		イタリアにおけるピッツァは長らく、ナポリスタイルのピッツァか、それ以外かといった大まかなカテゴライズにとどまっていた。それが、2000年前後から少しずつ変化を見せ始める。北イタリアのヴェローナ郊外で、シモーネ・パドアンの「イ・ティッリ」やレナート・ボ… 続きを読む
		ワインを語るとき、必ずでてくる言葉がテロワールとミクロクリマ。土地特性とその土地に見られる気候特性のことだ。ワインの造り手は、葡萄を栽培する土地の土壌と気候がもたらす恩恵を、いかにワインの中に表現するかに心血を注ぐ。ワイン造りにおけるもっとも基本的で… 続きを読む
		イタリアでは、粉をベースとした練り生地を使ってオーブンで焼き上げるパンやお菓子について語るとき、リエヴィトやリエヴィタツィオーネといった言葉を使う。それぞれ日本語では“酵母”、”発酵“と訳すことが多い。が、それは必ずしも正しくない。例えば、タルトやケ… 続きを読む
		パンデミックのおかげで今年のイタリアでのパネットーネ販売は、例年にも増してネットショッピングが活用されたようだ。しかも今年初めてパネットーネを発売したファインダイニングや五つ星ホテルも少なくなかった。購入者にとっては選択肢が増え、いくつものパネットー… 続きを読む