ミラノのベジタリアン・ナイト RATANÀ@MILANO
3月のある日のこと、わたしが敬愛するミラノのジャーナリスト、パオロ・マルキが主宰するIdentita Golose イデンティタ・ゴローゼより案内が届いた。ミラノのリストランテ「ラタナ Ratanà」にて3人のシェフによるベジタリアン・ナイトをおこなうとい… 続きを読む
3月のある日のこと、わたしが敬愛するミラノのジャーナリスト、パオロ・マルキが主宰するIdentita Golose イデンティタ・ゴローゼより案内が届いた。ミラノのリストランテ「ラタナ Ratanà」にて3人のシェフによるベジタリアン・ナイトをおこなうとい… 続きを読む
過日ミラノ・コレクションの最中、ミラノに一週間ほど滞在していた時のことである。チャーターしたロケバスのドライバーがやけに食通で「カルロ・クラッコ」「D.O.」「サドレル」といった高級レストランから「ガッリ」「マルケージ」といった老舗パスティッチェリア… 続きを読む
カルボナーラに生クリーム、アマトリチャーナににんにく、ペスト・ジェノヴェーゼにバター。このなかで間違いはどれでしょう。
レシピにおける厳格な伝統主義者であれば、これは全て間違いだと断言するだろう。ところが、有名なシェフが「こうすればもっと美味しくなる」… 続きを読む
テヴェレ川の中州に浮かぶ唯一の島ティベリーナ島は、病院島として知られている。古代ローマの伝説によると、紀元前二九三年にペスト撲滅のため船でローマに連れてこられた医神アスクレピオスが蛇に姿を変えティベリーナ島に上陸。ペスト禍をしずめるため神殿を建てるべ… 続きを読む
首都ローマの中心にある古代遺跡群からアヴェンティーノ通りをしばらく南進。アヴェンティーノの丘を過ぎたあたりにテスタッチョという一角がある。特に観光名所があるわけではないので観光客は少なく、古き良きローマが残っているエリアである。下町の主婦が毎朝買い物… 続きを読む
フィレンツェ最もディープなのトラットリアはどこかと人に問われたら、まず迷うことなく「ダ・ブルデ」の名前をあげる。一九〇一年の創業以来代々ゴーリ家が経営するこの店はフィレンツェの中心から約五キロ、ペレートラ空港に近いピストイア街道沿いにある。旧市街でな… 続きを読む
フィレンツェ旧市街をアルノ川右岸沿いに西へ向かい、ヴェスプッチ橋を過ぎるとやがて小さな劇場に出る。威風堂々たる新古典様式ではなく、ルネッサンスの控えめな景観になじむようその外観は極めて控えめ。かつては市立劇場「テアトロ・コムナーレ」と呼ばれていたが、… 続きを読む
「ダ・アメリーゴ」に行くのは少々骨が折れる。こう書くといきなり旅の意欲をくじいてしまいそうだが、店主のアルベルト・ベッティーニ曰く「このサヴィーニョはボローニャとフィレンツェを結ぶ街道からも外れた何もない町。昔から旅人が訪れるような町ではなかった」と… 続きを読む
エミリア・ロマーニャ州のモデナとえいば豊かな食材に恵まれた食の街。そしてヴェルギリウスやアピシウスの作品にも登場するほど古い歴史を持つ酢「アチェート・バルサミコ」の街としても有名である。そのアチェート・バルサミコの作り方だが、まず原料となるぶどう汁を… 続きを読む
ミラノの南東約八十キロ、パルマとピアチェンツァの中間にブッセートという小さな町がある。人口七千人あまり。大音楽家ジュゼッペ・ヴェルディの生まれ故郷としてイタリア全土にその名を轟かすオペラの聖地だが、この町にそれはそれはシブい居酒屋がある。創業一八七三… 続きを読む