追悼、グラッパ王ジュゼッペ・ナルディーニ
少し前の話になるが今年の4月26日、老舗グラッパ・メーカー「ナルディーニ」のオーナー、ジュゼッペ・ナルディーニが亡くなった。1927年生まれの享年90歳。戦後の苦しい時代にカ・フォスカリ大学経済学部を卒業、以来50年以上に渡り1779年創業のグラッパ… 続きを読む
少し前の話になるが今年の4月26日、老舗グラッパ・メーカー「ナルディーニ」のオーナー、ジュゼッペ・ナルディーニが亡くなった。1927年生まれの享年90歳。戦後の苦しい時代にカ・フォスカリ大学経済学部を卒業、以来50年以上に渡り1779年創業のグラッパ… 続きを読む
プロセッコDOCは年間4億4千万本を出荷、うち75%がイタリア国外で飲まれているスパークリング・ワインです。夏といえばスパークリング、というわけで今年もプロセッコDOCの対日プロモーションがはじまります。第一弾はキャンペーン参加13社のプロセッコが無… 続きを読む
ロンバルディア州のイセオ湖畔に面したフランチャコルタでは、DOCGスパークリングワイン「フランチャコルタ」が作られている。よくシャンパーニュと比較されることが多いが、ヨーロッパで地名を冠したメトド・クラッシコのスパークリングワインはシャンパーニュの他… 続きを読む
イタリア料理の食前酒に欠かせないフランチャコルタの歴史は、イタリアワインの中でも比較的新しい。現在われわれが知るフランチャコルタが誕生したのは1961年のことで、地元の11の生産者が集まって総面積29ha、20万リットルのピノ・ディ・フランチャコルタ… 続きを読む
16年という長い歳月を経てリリースされる特別なワイン、それが「ドン ペリニヨンP2」だ。2016年1月、厳寒のパリで「ドン ペリニヨンP2」とアラン・デュカス、ワインと美食の夢の競演が行われた。会場はパリのプラザ・アテネ、招待されたのはヨーロッパから選ば… 続きを読む
ヴェネツィアからローカル線の各駅停車に乗ること約一時間二十分。ヴェネト平野の鄙びた風景を車窓に眺めていると、やがてドロミティ渓谷の南裾野にある山間の町バッサーノ・デル・グラッパに着く。この町はイタリアを代表する食後酒「グラッパ」の聖地である。古い城壁… 続きを読む
トスカーナ州は、ワインを造っていないのは住宅が集まる町中だけと言ってもいいくらい、ワイン産業が盛んだ。最近はトスカーナ南部のマレンマ地方が新興ワイン産地として名を揚げつつあるが、18世紀初頭にメディチ家トスカーナ大公が優れたワインの地と認定保証したキ… 続きを読む
キャンティにはそれこそ無数のワイナリーがある。広大な畑を持ち、手広く営むワイナリーもあるけれど、訪ねていくなら小規模で家族経営的なところがいい。そのほうが、造り手のワインへの思い入れが直に感じられるからだ。グレーヴェ・イン・キャンティの町を通り過ぎ、… 続きを読む
イタリアで最初のワイン生産者組合は、1924年ラッダ・イン・キャンティで結成された。33の生産者が参加したこの組合は、トスカーナの他の地域で造られるワインと区別するため、32年にキャンティの名前の使用区域を限定。そして、キャンティは67年にDOCに、… 続きを読む
過日ピエモンテを訪れたとき、バローロ城手前にあるワイン・オープナー博物館をのぞいたら充実したロマーノ・レヴィのグラッパ・コレクションにびっくりしたことがあった。2008年にこの世を去った天使のグラッパ・メーカー、ロマーノ・レヴィとは一度だけ彼の家で会… 続きを読む