イタリア縦断鉄道の旅00はじめに(無料公開)
美しく広がる車窓に心ときめかせ、まだ見知らぬ街の降車駅に思いを馳せる。トラブルなく時間通りに終着駅につくと、真っ先に出迎えてくれるのは笑顔が優しい赤帽さん、ホームに並ぶ列車はどれも顔が写るほど磨き込まれ、構内には焼きたてのパンの香りが漂う。ああ、この… 続きを読む
美しく広がる車窓に心ときめかせ、まだ見知らぬ街の降車駅に思いを馳せる。トラブルなく時間通りに終着駅につくと、真っ先に出迎えてくれるのは笑顔が優しい赤帽さん、ホームに並ぶ列車はどれも顔が写るほど磨き込まれ、構内には焼きたてのパンの香りが漂う。ああ、この… 続きを読む
旧市街でもっとも規模の大きな調理器具とテーブルウエアの専門店。ウィンドウにはファンシーなキャラクターグッズが陳列されていることもあるが、店内には渋い調理器具がひしめいている。肉料理に欠かせない鉄製フライパン、熱伝導率の高いアルミ製鍋、栗用の穴開きパン… 続きを読む
中央市場の正面入り口前、露店をかきわけると現れるキッチングッズの店。飾り気もなく雑多な品物がウィンドウにも軒先にも並んでいるが、創業は一八八〇年、現在で4代目という老舗である。家庭で作るジャムや保存食用のガラス瓶から、プロ仕様の鍋や包丁、モダンデザイ… 続きを読む
すでに旅行者の間でもよく知られているが、とりあえずお土産探しには必ず立ち寄ることにしている。なんといっても品揃えが充実しているし、商品が見やすい。日本へのお土産はチョコレートにビスコッティ、ハーブミックスやパスタといった定番から、スペルト小麦や白いん… 続きを読む
何かを頬張りながら何を買おうかなと物色する“ながら食”がイタリアではごく普通のことなのだ、と知ったのがここ。生ハムにチーズ、瓶詰め保存食からビスコッティ、バルサミコ酢にワインと、数は多くはないけれど一流の品が揃う高級食品店で、しかも、昼時にはできたて… 続きを読む
スーパーや食料品店にオリーブオイルはたくさん並んでいるけれど、そのどれを選んだらいいのか見ただけではわからない。だから、専門知識があって、しかも試食もさせてくれる専門店の存在はありがたい。店主アンドレアが用意しているのは常時6〜7種類。トスカーナのほ… 続きを読む
総菜店、ケータリング、オリジナル食品開発と、フィレンツェではその名を知られた食の開発会社が旧市街に設けたアンテナショップ&レストラン。目玉は素材選びからレシピ、製造まで一貫して自社で手がけたオリジナルの食品。ジャムやハチミツ、パスタソースは旬の素材の… 続きを読む
フルーツたっぷり本場シチリアの味
旬の果物に適度な量の砂糖をまぶして寝かせ、風味を充分に引き出してからジェラートにするのが「カラベ」流。シチリア出身のアントニオはフィレンツェ・ジェラート界に素材主義を浸透させた張本人。お薦めは舌触… 続きを読む
かつて馴染みのワインバーで「ものすごく美味しいチョコレートケーキだから」と勧められたのが、「ピストッキ」のトルタ・フォンデンテ・ディ・チョコラートだった。湯をつたらせたナイフを入れると、みっちりと締まったテクスチャーが伝わるや否や、すっと手応えがなく… 続きを読む