イタリア縦断鉄道の旅20 旅の終わりに(無料公開)
通算3回目となるイタリア一周鉄道の旅を終え、旅のノートを見返しながら計算してみると今回の旅の総延長は7348キロであった。イタリア半島の根元から爪先まで1100キロとしても、3往復以上。車ならフィレンツェとモスクワを往復してもまだ足りない。ちょっとし… 続きを読む
通算3回目となるイタリア一周鉄道の旅を終え、旅のノートを見返しながら計算してみると今回の旅の総延長は7348キロであった。イタリア半島の根元から爪先まで1100キロとしても、3往復以上。車ならフィレンツェとモスクワを往復してもまだ足りない。ちょっとし… 続きを読む
翌朝5時に起きてシャワーを浴び、まだ真っ暗なテラスに出ると、ちょうどイゾラ・ベッラの背後に朝日がのぼるところだった。イオニア海の朝焼けとシルエットのイゾラ・ベッラ。普段ならまず見ない朝焼けを、今回の鉄道の旅で一体何度目にしたことだろう。
ホテル前に6時… 続きを読む
今から目指すのは東海岸にあるシチリア第二の街カターニア経由タオルミーナ。昨日来たルートをパレルモ方面に再び戻り、ロッカパルンバで乗り換える。
列車は定刻通りの6時55分に出発。旧車両のレジョナーレなので窓を下ろして神殿の谷を見下ろすと、谷はすっかり朝焼… 続きを読む
フィレンツェ発パレルモ行きのメリディアナ航空3481便は8時到着の予定が30分遅れ。寝不足の目をこすりつつ機内から外へと目をやれば、荒々しい岩山と青い海、強い日差し、夾竹桃やサボテンといった独特の風景が見える。シチリアである。
こんな時似合う曲はルーチ… 続きを読む
トスカーナ州東部の中心都市、アレッツォまではフィレンツェからインテルシティで31分。各駅停車のレジョナーレでのんびり行っても1時間少々で着く距離にある。毎月第一日曜日には街の中心グランデ広場に骨董市が立つ。アレッツォ近郊の出身の喜劇俳優兼… 続きを読む
昔トスカーナの田舎にあるアグリツーリズモに泊まっていた際、いあわせたイタリア人カメラマンにシエナの南に「魔法の道」の話を聞いたことがあった。ポスターやカレンダーでよく見るような、どこまでも続く緑の丘と糸杉並木、時折現れる絵画のような古い田… 続きを読む
とある日曜の朝、6時57分発レジョナーレでティレニア海に面した港町リヴォルノに向かう。6.10ユーロ。というのもこの日はルッカ県カステルヌォーヴォ・ディ・ガルファニャーナ市スローフード協会が主催するイベント「トレーノ・ディ・サポーリ」通称… 続きを読む
フィレンツェに暮らしはじめて早10年の月日が流れたが、未だ職人街にある築500年のアパートから動けないのは、そこがサンタ・マリア・ノヴェッラ駅から近いからである。時に夜明け前、あるいは夜更けに荷物をひきずってイタリア各地へ出かける時も切符を発券しに行… 続きを読む
連日続く早起きはまだまだ続き、6時に宿を出て駅に向う。まだ辺りはとっぷり暗い中ロザリオ教会だけが異様に光り輝いている。
レッチェ駅はすでに通勤客でにぎっていた。駅の新聞、雑誌スタンド「エディーコラ」でスッド・エスト鉄道Ferrovie del … 続きを読む
翌朝7時にタクシーに迎えに来てもらい、コセンツァ駅に向う。すると、駅は昨日と同じく、またしても人気がほとんどなかった。この駅は向って右がカラブリア鉄道、左がFSになっている。バールでカプチーノ飲みつつ列車を待つ。するとやってきたのはまたし… 続きを読む