イタリアの老舗料理店16 トラットリア・ソスタンツァ 創業1869年
「ソスタンツァ」別名「トロイア」があるポルチェッラーナ通りは家具修復や絵画修復、額縁制作といった小さな工房が軒を連ねる狭い通り。ルネッサンスの頃にはボッティチェッリが住んでいたともいわれている古い通りのひとつである。しかしフィレンツェ生まれでフィレン… 続きを読む
「ソスタンツァ」別名「トロイア」があるポルチェッラーナ通りは家具修復や絵画修復、額縁制作といった小さな工房が軒を連ねる狭い通り。ルネッサンスの頃にはボッティチェッリが住んでいたともいわれている古い通りのひとつである。しかしフィレンツェ生まれでフィレン… 続きを読む
「ダ・アメリーゴ」に行くのは少々骨が折れる。こう書くといきなり旅の意欲をくじいてしまいそうだが、店主のアルベルト・ベッティーニ曰く「このサヴィーニョはボローニャとフィレンツェを結ぶ街道からも外れた何もない町。昔から旅人が訪れるような町ではなかった」と… 続きを読む
エミリア・ロマーニャ州のモデナとえいば豊かな食材に恵まれた食の街。そしてヴェルギリウスやアピシウスの作品にも登場するほど古い歴史を持つ酢「アチェート・バルサミコ」の街としても有名である。そのアチェート・バルサミコの作り方だが、まず原料となるぶどう汁を… 続きを読む
ミラノの南東約八十キロ、パルマとピアチェンツァの中間にブッセートという小さな町がある。人口七千人あまり。大音楽家ジュゼッペ・ヴェルディの生まれ故郷としてイタリア全土にその名を轟かすオペラの聖地だが、この町にそれはそれはシブい居酒屋がある。創業一八七三… 続きを読む
毎年夏の野外オペラ会場として知られるヴェローナのアレーナを背に、夜のマッツィーニ通りを歩く。イタリアを代表するブランド・ショップのウインドウが宵闇に映える姿は壮観。ミラノのスピガ通り、あるいはローマのコンドッティ通りに似たヴェローナ一の目抜き通りは夜… 続きを読む
二年ぶりのトリエステはまたしてもボーラ吹き荒れる凄まじい一日だった。冬のトリエステを襲う冷たく激しい北北東の季節風ボーラは時に最大風速百五十キロを超えるというからそれこそハリケーン並み。空はからりと晴れているというのに街の路地という路地を強風が通り抜… 続きを読む
四方を堀に囲まれたトレヴィーゾは豊かな水の町である。ボッテニーガ川とシーレ川の合流点にあることから、水路が複雑に入り組んだ様はヴェネツィアを思わせるが、それは海水でなく淡水であり、小川を見下ろせば水草を縫うように鱒が泳ぎ、おしどりが羽を休める自然と共… 続きを読む
ヴェネツィア旧市街からリアルト橋を渡り、しばらく歩くと今も現役の威勢のいい魚市場に出る。石造りのロッジャと呼ばれるアーケードの下には、アドリア海の幸を美しく並べた屋台がずらり。市場の端はカナル・グランデに面していて、とれたての魚がどんどん船で運ばれて… 続きを読む
ヴェネツィアからローカル線の各駅停車に乗ること約一時間二十分。ヴェネト平野の鄙びた風景を車窓に眺めていると、やがてドロミティ渓谷の南裾野にある山間の町バッサーノ・デル・グラッパに着く。この町はイタリアを代表する食後酒「グラッパ」の聖地である。古い城壁… 続きを読む
ペスケリア市場からカナル・グランデを挟んだ対岸、カ・ドーロへと渡るにはゴンドラの渡し船「トラゲット」がいい。カナル・グランデにかかる3つの橋のひとつ、リアルト橋を渡るのはあまりに遠回りなので、朝市に買い物に来る地元の人々はみなこのトラゲットを利用して… 続きを読む