フィレンツェ美食散歩17 サンタンブロージョ市場

旧市街の東の端のこの市場、中央市場に比べると平屋で面積も小さいが、並ぶ品物のクォリティは高いし、活気もある。規模が小さい分、ぎゅぎゅっと圧縮してレベルが上がるのか。屋内には肉屋を中心にパン屋や食料品店、屋外に青果の露店。衣料品や雑貨もある。

まず見るべ… 続きを読む

フィレンツェ美食散歩16 サン・ロレンツォ中央市場

一八六一年にイタリア統一王国が誕生し、六五年から七〇年までフィレンツェがその首都であった時、街の大改造が行われた。この中央市場もバラックを取り壊した跡に作られた、当時としては先進の建造物。しかし今、市場の中身は様変わりし、古くからの店がなくなる代わり… 続きを読む

フィレンツェ美食散歩15 セメル

二〇〇七年十月、サンタンブロージョ市場広場に小さな異変が起きた。「イーノ」(p66-67)と同様、エスニック・パニーノに対抗し伝統回帰の旗を掲げるパニーノ屋がオープンしたのである。

気をつけていないと通り過ぎてしまうくらい小さな店は、スツールが2脚ばか… 続きを読む

フィレンツェ美食散歩14 カーサ・デル・ヴィーノ

虎穴に入らずんば虎児を得ず。ちょっと大袈裟かもしれないが、ひとことで表すとこうなる。

そんなに恐ろしいところなのか?というと、否定はできない。大体、狭いうえに昼時には多くのお客が立ったまま黙々とパニーノを頬張っているのだから、一見さんはちょっと入りづら… 続きを読む

フィレンツェ美食散歩13 イノ

二〇〇二年のユーロ通貨導入以降インフレが進み、物価が見る見るうちに上がってしまったイタリア。人々はより安いものを求めるようになり、安くてお腹いっぱいになるケバブなどエスニックのファストフード店が街のあちこちに現れた。この状況に警鐘を鳴らすかのように、… 続きを読む

フィレンツェ美食散歩12 ヴィナイーノ

店の形態でいうなら「ヴィナイーノ」はトラットリアよりさらに気さくなオステリアであろう。紙のランチョンマットにコップ酒、使い込んだ器はトスカーナの正統「サトゥルニア」。一見すればただの飲み屋だが、その狭い厨房からはおいしそうな香りとともに、次々と料理が… 続きを読む

フィレンツェ美食散歩11トレ・パンケ

フィレンツェは、徒歩で回れる中心地にレストランが多く集まっている。だが、その実態は玉石混淆で、いい店とそうでない店に当たる確率は半々といったところだろうか。食事も大きな楽しみである旅において、“そうでない店”にはなるべく当たりたくない。できれば、“す… 続きを読む

フィレンツェ美食散歩10 ガルガ

派手な色に塗られた壁、その壁に掛けられたシュールな絵、オブジェや彫刻。一見するとちょっと危ない感じがしないでもないが、ここはフィレンツェの他のどこの店とも違う独自のスタイルを八〇年代に確立したトラットリア。内装だけではなく、料理も、である。

郷土料理は… 続きを読む

フィレンツェ美食散歩09 アルマンド

「マンマ」のイメージが強いイタリア料理界だが、実際プロの料理人は圧倒的に男性が多い。それはフィレンツェでも同様なのだが「アルマンド」はお母さんシェフ、ジョヴァンナとホールを預かるしっかりものの娘アレッサンドラが切り盛りする女性陣中心の店である。

名物は… 続きを読む

フィレンツェ美食散歩08ブカデッロラフォ

この店は、実は正しく“体育会系”だと思う。その理由は、味の濃さに尽きる。味覚を通して脳に染み渡る一種しびれのような知覚を “濃いと感じる”と表現するならば、この店の料理はまさしく、濃い。この濃さに、初めは「だめだ、ついていけない」と思う。しかし、何度か… 続きを読む

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